時事問題士の一条直宏です。
みなさんは、試験問題がどのような過程で出来上がるかご存知でしょうか。
実は、試験問題を作る作業は、属人的な作業ではなく、常に複数人によるチェックを経て論理的に出来上がるものです。
逆に言えば、どのような論理・仕組みにより、試験問題が出来上がっているかを知ることができれば、出題可能性の高い予想問題を作ることも出来ます。
今回は、私が、どのようなに予想問題を作成しているかを簡単に解説します。
1 「作問マニュアル」に基づく再現性の高い作問
出題可能性の高い問題を何度でも作成できるよう、テスト作成方法などテ スト研究に関わる国内論文のほとんどすべてを精読し、研究を重ねた「作問マニュアル」を作り、これに従って問題を作成しています。
2 あらゆる試験の「時事テキスト・問題集」を徹底分析
時事本については、絶版したものを含め、市販の全ての書籍の良し悪し、出題範囲を把握し、研究を重ねています。
3 出題者の視点に立ち、出題可能性の低い問題をカット
時事問題には、下記に挙げたもののように、出題者にとって「明らかに出しにくい問題」が存在するため、それらを省きます。
・「未確定情報」
・「出題までに大きく情勢が変わる可能性のあるもの」
・「出題までに判決が覆る可能性が高いもの」
・・・など
4 適切な出題カテゴリーの設定
過去問分析により、カテゴリーを設定します。
5 意味のある誤答選択枝の作成
些末な事柄の選択枝があると、無意味な情報かどうか判断する手間や無駄に記憶する時間が生じてしまいます。よって、出題可能性の高い、勉強になる選択枝を作成しています。