時事問題士の一条直宏です。

時事問題の出題パターンは、2つあります。

 

1つ目は選択枝の全てが時事問題であるもの。2つ目は選択枝のいくつかが時事問題で、その他は時事問題に関連する基礎を問うものです。

この2つの違いが生まれる理由は、いくつかありますが、わかりやすいものとしては、これです。

「1つの時事で全ての枝を作ることができる時事テーマもあれば、作りにくい時事テーマもある。」

 

たとえば、英国のEU離脱関連の出題で5枝作ってしまうと、難解になり、悪問になってしまう可能性があります。

こうしたケースの場合、たとえば、「EUについて妥当なものを答えよ」といった大きな括りのテーマにすることで、いくつかの基本的な時事を加えたり、EU成立の過程を問う枝を加え、正答率を高めることをします。

作問者は、どのようなテーマを取り上げるべきか常に悩んでいます。その時、決め手になりやすいものが時事テーマなのです。

あなたが時事問題を学習するときに、わからない語句があったら、それはチャンスです。その場で調べ、メモして覚えましょう。なぜなら時事に関連する知識は、他に比べて出る可能性が高いからです。

 

出題者が出題したい時事問題としてひとつ挙げるとすると、各種時事本が出た後に起こった直近の時事問題です。

たとえば、市販される公務員試験の時事本は、主に1月下旬から3月下旬にかけて出版されますが、扱える内容は、どんなにギリギリの時事を入れ込めても、出版1ヶ月前に起こったものまで。

つまり、3月以降に起きたニュースは、ほとんどカバーできません。

出題者からすると、社会への関心度を測るためには時事本が出版された後に起こった出来事を出題するのが最も効果的で狙い目なのです。